ブロックチェーン自体が狙われた新しいタイプの攻撃「51%攻撃」とは

 この数週間で、複数の仮想通貨のブロックチェーンが新しいタイプの攻撃を受け、資金が消失する事件が発生した。

 これまで、仮想通貨の取引所の事故はあったが、ブロックチェーンが事故を起こしたことはなかった。今回の事件は、ブロックチェーンそのものに事故が起きた点で、関係者に衝撃を与えている。

「ブロックチェーンの信頼性に疑問が生じた」との意見も見られる。本当にそうなのだろうか?

ブロックチェーンそのものが狙われた
最初の攻撃

 仮想通貨について、これまでも事故が起きている。しかし、それらは、マウントゴックスやコインチェックなどの取引所で起きた事故である。取引所の管理態勢が不完全であるために、ハッキングなどによる攻撃で資金が流出したのだ。

 だが、今回の問題は違う。