ネクスティ エレクトロニクスは、豊通エレクトロニクスとトーメンエレクトロニクスが合併して誕生した国内最大規模の売上高を誇るエレクトロニクス商社。高度な開発力×技術力×製造力と自由な社風、顧客第一の文化により、顧客のイノベーションを支援する。

ネクスティ エレクトロニクス
青木 厚代表取締役社長

 ネクスティ エレクトロニクスの売上高は合計5000億円規模に達した。豊田通商グループにおけるエレクトロニクス事業の売上高約1兆円の半分を占める中核企業である。

 先進安全および自動運転など、市場が急拡大しているカーエレクトロニクス分野で圧倒的な強さを持ち、世界でもトップクラスの規模感でビジネスを展開している。

 その強さは、どこから来ているのか。同社の青木厚代表取締役社長は「ハードウエア、ソフトウエアの開発からパートナー企業と組んで提供する製造機能、品質保証までを一貫して行う技術と組織を持ち、豊田通商のグローバルネットワークを活用して、世界にシステムを提供しているところにある」と説明する。

製品の品質保証、ソフト開発を行う高度な技術と組織を持つ

 エレクトロニクス分野は技術革新が激しく、プレーヤーも超大手企業から高度な技術を持つベンチャー企業まで幅広い。

 そのため同社は、商社では例を見ない約150人の品質保証チームを擁し、同社が間に入って品質を保証することで「お客さまに安心して使ってもらうことができる」(青木社長)という。

 例えば「お客さまの品質要求を満たすため、サプライヤーとの間に入り、自前の解析設備やエンジニアを活用して不具合解析を行ったり、良品だけをスクリーニングして納入することもある」(青木社長)。

 従業員数は約2000人(国内、海外各約1000人)。その約40%をエンジニアで占めており、ソフトウェア開発者のリソースが不足していると言われる中、同社では600人を超えている。

 「共同出資会社や出資先のリソースを含めると1700人規模のソフト開発能力を持ちますが、お客さまの要望が強いため2500人規模まで拡大する計画です」(青木社長)。

世界の主要国へ広がるサプライチェーンにより、顧客の生産拠点へ部品を安定供給している。災害発生時でも影響を最小限に抑える危機管理体制も整備。今後は部品調達ニーズが高まっている新興国へのサプライチェーンも拡大していく
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