株式投資を始めるなら、決して中途半端な気持ちで始めてはダメ。必ず勝ち残るという強い覚悟を持ってのぞもう。「成長スピード」こそが、株で勝つための分かれ道――。PR会社を経営しながら、株式投資で資産2億円を達成した上岡正明氏は、最新刊『神速株投資術』(ダイヤモンド社)の中で、株で勝ち組になるためのポイントをそのように語っています。本連載では、同書の内容をもとに、株で勝ち続ける人が持っている「考え方」「見方」「やり方」の3つの型について紹介します。

株式相場全体の「大局的」な流れに、<br />みずからを合わせるようにする

株価の動きは大きく3つ

 株式投資ではどんなに優れた投資家でも、最初の1手目では結果を出せないことがあります。正しいことをしているのに成果が出ない。そうしたことが、現実の株の世界では起こりえるのです。

 それでも、最終的に勝ちに持っていけるのは、そのあとのチャートの動きに合わせる技術が上手だからです。
負けから入っても勝てる戦略のシナリオを、複数用意しているのです。

 そうは言っても、難解な公式などというものはなにもなく、いくつかの戦略のパターンの組み合わせでしかありません。

 そのパターンを、頭の中にインプットして、状況に合わせて組み合わせているわけです。

 そもそも、明日の株価の動きなども、無限にあるわけではありません。大きくは、次の3パターンしかないのです。

 上がる、下がる、そのまま、の3つです。

 そして、上がったら上がったで、買いを乗せるか、利益確定するか、カラ売りなどの機動的な戦略を仕掛けるかの、3つぐらいしかありません。

 下がっても、やはり同じです。保有、損切り(ロスカット)、追撃買いの3つしかないのです。つまり、株のプロでもアマチュアでも、選択肢の数は同じなわけです。

 上がるか、下がるか、そのままか。

 ここから予測できる未来のシナリオの合計など、多めに見積もっても10個ほどしかありません。その中から、いかに適切な選択肢を選ぶことができるか。これに優れているから、プロはアマチュアより勝つわけです。