JALのA350
週刊ダイヤモンド2018年10月6日号第1特集は「新幹線vs飛行機 十番勝負」。今回は忙しいビジネスマンや効率的に移動したい旅行者にとって重要な時間・コスパを新幹線と飛行機で比較した。飛行機1便が250~500人を運ぶのに対し、新幹線は1本で1000人。この輸送力の差が空席率へのスタンスの違いを生み、利用者の運賃や予約サービスの利便性にも影響している。

 チケットを買うとき、飛行機ならば事前に予約するが、新幹線であれば当日でも乗れると思っている人は少なくないだろう。

 飛行機の「普通運賃」はあってないようなもので、割引率は搭乗75日前から前日までの間で細かく設定されている他、年齢を限定した当日割引まである。もはや割引で買うのが常識だ。

 空席率と価格が連動する柔軟な仕組みになっている背景には、航空会社がグローバル競争に晒されてきた歴史がある。

 1便当たりの収益を最大化するため、欧米流のイールドマネジメントやICTを駆使した管理手法を導入。新幹線とは比較にならないくらい搭乗率への執着が強い。