金属加工機械の総合メーカーとして断トツの存在であるアマダ。日本のものづくりの次なる革新をリードするのはファイバーレーザ加工機の普及拡大と、IoTによるソリューションの創造だ。

日常生活はアマダなくして
成り立たない!?

 われわれの日常生活は金属でできたものに囲まれている。例を挙げればキリがないが、家庭では冷蔵庫、エアコン、窓のサッシ、オフィスではパソコン、机、エレベーター、街中では自動車、信号機、看板、自動販売機、さらにはビルや橋まで、ありとあらゆるものに金属を加工したものが使われている。その金属の板を板金加工、プレス加工するなどして金属製品になるよう加工する機械を作っているのがアマダである。

アマダホールディングス
アマダ
磯部 任 代表取締役社長

 アマダは1971年に、名機とうたわれる「NC付きタレットパンチプレスLYLA-555」を開発して日本のものづくりに革新をもたらした。「板金加工」という言葉は今や当たり前に使われているが、この言葉を生み出したのはアマダだった。

 現在、アマダは板金加工機械で全国に2万5000の納入先を持ち、国内で7割のシェアを誇る。板金加工機械が売上高の7割を占めるが、バンドソーマシン、プレスマシン、工作機械、溶接機などもアマダグループとして展開、製品群の豊富さや売上規模、さらには世界80カ国以上へのグローバル展開など金属加工機械の総合メーカーとして断トツの存在になっている。

 戦後の創業以来、アマダに一貫としてあるのが代理店を通さない「直販・直サービス」の体制だ。磯部任社長は、「お客さまと直接にコンタクトする事業方針が、お客様の課題に応える新技術への挑戦やM&Aによる事業拡大、実際に機械に触れてもらいながら導入を検討していただく展示会方式の販売などアマダの個性を培ってきた」と語る。

アマダグループの金属加工5大事業
拡大画像表示