相続は誰にでもやってくる。残された家族が遺産分割でいがみ合ったりしないように、遺言書と付言事項、財産目録を用意しておこう。

 老後も最終コーナーを回ると、人生のしまい方が大きなテーマになってくる。

 “終活”では、自分自身の人生を振り返ることも大事だが、残されたパートナーや子どもたちが、自分が亡くなったときに落ち着いて対処できるように準備しておくことに意義がある。

 まず、エンディングノートを書いて、最期の時をどんなふうに送りたいのか、亡くなった後にどうしてほしいのか、イメージを伝えて、家族への置き土産としたい。

 次に遺言をしたためて、相続がスムーズに進められるように心を配っておきたい。

 自らの財産の相続なので、自分が中心になって、家族や専門家と打ち合わせて万全を期したいものである。