――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  生活必需品セクターは資金の退避場所としてもはや有効ではない。  トイレットペーパーから缶詰スープまで、生活必需品を手掛ける企業は従来、株式市場が低迷しているときに投資家の資金退避場所となるディフェンシブなセクターだと考えられてきた。そうした商品の需要は景気にあまり敏感ではないため、製造しているメーカーおよびその株価は相対的に景気後退の影響を受けにくいという理屈である。