【東京】日産自動車のカルロス・ゴーン前会長が私的な投資の損失で日産に損害を与えたとして逮捕された特別背任事件で、勾留理由を開示する手続きが8日、東京地裁で始まった。  ゴーン氏は無罪を主張し、不正行為の容疑について否認した。同氏が公の場に姿を現すのは昨年11月19日に逮捕されて以降、初めてとなる。  冒頭に代理人が提出した発表文でゴーン氏は「私は無実の罪で逮捕され、根拠や確証がない容疑を基に不当に勾留された」と主張。勾留理由の開示手続きは、同氏の弁護人が地裁に求めていた。