人を動かすには「15秒で伝える」ことを心がける!
元人気DJ、さらに不動産会社でのトップ営業やベンチャー企業で取締役営業本部長を経験、そして、現在はトップ講師プロデューサーとして、延べ2万人を指導している話し方のプロが教える新刊、『相手のキャラを見きわめて15秒で伝える!』
この著書の発売を記念して、研修などで教えているノウハウや、すぐに使えるワザをご紹介します! 営業職はもちろん、部下や上司とのコミュニケーションで悩んでいる人は必見です。

部下のやる気を失わせる指摘は
「過去」にあり

この連載の第1回はコチラ

前回の人気記事、第21回、『上司が使ったらパワハラ決定!
悪印象を与える「4毒」とは?』を読むならコチラ

さて今回は、部下のやる気をそがないための叱り方についてです。

例えば、あなたの部下が提出課題を期日までに出さなかったとしましょう。
あなたは何と指摘しますか?

×「なぜ君はいつも期日を守れないんだ? だから信頼できないんだぞ」
〇「期日を守らないと、今後、君を信頼して仕事を任せられなくなるよ」

部下に指摘する時に、「過去」について語るのか? それとも「未来」に向けて語るのかで大きく相手の心象が変わってきます。

×の例では、過去を振り返って、「いつも」期日を守れないと指摘しています。
この時の部下の心の中を覗くと…。

「いやいや、いつもじゃないよ。たしかに過去には期日を守れないこともあったけど、そんなに毎回守ってないわけではないのに、どうせ最初から信頼してないんでしょ!」

部下を指摘する時に、「過去」に対して指摘しても、本人は「分かりました。今後改善します」とは心から思いません。

しかし、その時間軸を「未来」にして、相手への期待に変えた場合はどうでしょうか。
それだけで、部下の捉え方は大きく変わります。

「しまった。上司から期待されているのに裏切ってしまった。信頼されるように期日を守ろう」となるのです。