――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***   米投資家は連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長が発する一語一句に注目してきた。中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁もそうだろう。  人民元相場にとって2018年は厳しい一年だったが、19年の幕開けはむしろ好調だ。12月上旬から約3%上昇し、今月11日には一日で0.6%上昇。1ドル=6.75元をつけた。米中貿易交渉で中国の劉鶴副首相(経済担当)が今月末にワシントンを訪問する予定となり、緊張が和らぐ兆しがみられることも元の押し上げ要因となった。