【ロンドン】英議会は15日、テリーザ・メイ首相が欧州連合(EU)と合意した離脱案を大差で否決した。英国のEU離脱(ブレグジット)が約2カ月後に迫る中、不確実性が一段と強まることになった。  メイ氏が長い月日を掛けてEU側とまとめ上げた離脱案の実施には、英議会の承認が必要とされていた。だが、離脱案は受け入れ難いとの反発が広がる中、英下院は賛成202票、反対432票の圧倒的多数で否決した。  230票の大差での否決は、離脱案を巡る不満の強さを浮き彫りにしている。