【東京】タニグチ・タカヒロさん(28)が職場の老人ホームの廊下を歩いていたとき、ワイヤレスイヤホンにアラームが鳴った。入居者の1人をトイレに連れて行くタイミングであることを知らせるものだ。  アラームの発信源は、入居者の腹部に装着された膀胱(ぼうこう)の変化を知らせる超音波センサーだ。これによって入居者の失禁を減らすことができたとタニグチさんは話す。  世界有数の高齢化社会で労働市場がひっ迫する国の1つである日本では、介護需要がイノベーション(技術革命)や起業を喚起している。