米トランプ政権は、過激派組織「イスラム国(IS)」は敗北したと宣言し、シリアからの米軍撤退を進め、アフリカでのテロ対策を後退させつつある。また米下院外交委員会のエリオット・エンゲル委員長は、テロに関する小委員会を別のもっと大きな脅威(だと自身が考えているもの)に照準を合わせた小委員会に取って代えようとしている。つまり、ドナルド・トランプ大統領だ。  世界のテロリストたちは、自分たちが敗北したというニュースを耳にしていないようだ。世界各地で最近起きた一連の攻撃がそのことを示している。