米株式相場と米国債相場が同時に上昇している。一部の投資家が懸念しているように、この珍しいパターンは、1月に回復した米株式相場が大幅反落に見舞われる前兆なのだろうか。  米主要株価指数は年初から上々の滑り出しを見せ、終わってみれば1月のパフォーマンスは1980年代以来で最も好調だった。そうした上げ幅は、米中貿易交渉に対する新たな楽観と、世界経済の成長減速を見極める間、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを停止するという確信の存在を示している。  ところが、短期国債と長期国債の利回りはどちらも数カ月にわたって低下し続けている。