【メルボルン】オーストラリア最高峰のコーヒー競技会の決勝直前、バリスタのティリー・スプロールさんは勝利に欠かせない材料を買いだめした。9キロ近いドライアイスを購入したのだ。  ドライアイスを詰め込んだ箱にコーヒー豆の入ったプラスチックの小瓶を差し込んだ。豆を氷点下に冷やすためだ。豆をもろくし、常温でひく時よりも均等な粉になるようにしたかった。極上の1杯をいれるには欠かせない条件だという。  「舞台裏は面白い。5つか6つ冷凍庫があると思う。みな流行に乗っている」とスプロールさんは述べた。  コールドブリュー(水出し)は過去の話だ。