クラフト・ハインツは多くの面で、ウォーレン・バフェット氏が賭ける企業の典型だ。米国の象徴的なブランドを擁する、分かりやすい企業である。  バフェット氏は、2015 年のHJハインツとクラフトフーズ・グループの合併に際し、「私好みの取引だ」と述べていた。「世界クラスの事業体2つを結合させ、株主価値を実現する」からだ。  その価値が突如として低下したことは、長きにわたり成功しているバフェット氏の投資哲学でさえ消費者嗜好(しこう)の急変には弱いことを示す。