茨城が日本一で一番ダサい東京!?旅の達人が作った正直ガイドブック異常なまでにコンパクトにまとめられたガイドブックの中身とは?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

自称ガイドブック読みの達人が教える
優れているガイドブックとは

 これまで隠していたが、ガイドブックを読むのがうまいと自負している。多くの人は、旅行に出かける前と旅行中に読むだけだろう。わたしの場合は違う。旅行から帰ってきて、再度、必ずガイドプックを熟読する。

『ニッポン47都道府県 正直観光案内』書影『ニッポン47都道府県 正直観光案内』 宮田珠己著 本の雑誌社刊 1782円(税込)

 そうすることによって、ガイドブックに書かれていた怪しげな情報がわかる。それ以上に、自分が発見した、ガイドブックに載っていなかったことが浮き彫りになる。この経験を繰り返すことによって、自称ガイドブック読みの達人になったのである。

 では、どのようなガイドブックが優れているか。まずは、見るべき場所がたくさん載っていることが必要だ。知らない場所に行くのである。何があるかわからない。たいがいの場合は時間に限りがある。となると、できるだけ多くのことを挙げてもらって、そこから選ぶ必要がある。

 つぎに、あまり説明されすぎていないこと。美しい写真がいっぱいあって、見どころが詳細に書かれていると、いざ行った時に感動が薄れがちになる。かといって、あまりに説明が少ないと、なんのこっちゃわからんので、これは程度が難しい。