――筆者のクリストファー・ミムズはWSJハイテク担当コラムニスト ***  ある日のアイスランド・レイキャビク。風はさほど強くない。ドローンが1機、木々もない風景の中に飛び立った。運んでいる荷物は、誰かの夕食だろう。初めは物珍しかったが、こうした小飛行はわずか2年の間に見慣れた光景となった。  配達を行っているのは、アイスランドのアハ(Aha)だ。米国の料理宅配サービス企業ドアダッシュや宅配サービスのポストメーツに相当する会社である。アハのドローンは、半径2.5マイル(約4キロ)の範囲内で食品や小さな家庭用品を運搬することができる。