年収が上がった喜びよりも、下がった痛みの方が、ずっと大きい。人間は、同額の利益と損失があった場合、損失の方に心をより強く揺さぶられるものである――。

 2002年にノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマン氏が、自身のプロスペクト理論の中で、そう指摘している。

 今回は、前回の「年収が上がった会社ランキング」に続き、直近の3月期決算も反映した最新版「年収が下がった会社ランキング」を取り上げてみたい。

 直近と前期の平均年収の金額を比較して、減った会社をランキングした。単体の従業員数が50人以上の会社が対象である。前期比で従業員数が20%以上増減した会社と、従業員の平均年齢が2歳以上、上下した会社は除外した。

年収が下がった会社ランキング2019【ワースト10】1位は前期比138万円減少