――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  景気後退が間近だとのシグナルを米国債市場が発しているとしても、国内の消費者はそれに気づいていない。  商務省が15日に発表した7月の小売売上高は前月比0.7%増と、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がまとめたエコノミスト予想の0.3%増を優に上回った。前年同月比では3.4%の増加だった。出遅れている分野はなく、全般に力強い消費支出を示した。  家具販売店、ガソリンスタンド、百貨店、衣料品店の売上高はいずれも増加した。特に目をひいたのは、無店舗の小売業者の2.8%増加だ。