腹痛お腹の不調は仕事にも影響します…。 Photo:PIXTA

「お腹の調子って意外と仕事に影響するのでは…」と編集者から聞かれました。お腹が弱い人からすると「あるある!」と言いたくなるところなのではないでしょうか。

慢性的なお腹の不調に
苦しむビジネスパーソンは少なくない

 ストレスを感じているときには下痢になりやすくなるし、仕事での集中力も下がり気味…。慢性的なお腹の不調に苦しんでいる方は少なくありません。仕事中にお腹をこわすだけでも冷や汗ものなのに、それが日常となったら生活に不自由が生まれてもおかしくありません。

 カウンセリングをしたあるクライアントからは、食生活の改善によって不調が軽減し、「会社に行くのが本当に楽になった!」と喜ばれたことがありますが、その言葉は、大げさではなく事実なのだろうと思います。

 また、日常生活では問題がなくても、「旅行に行くと便秘になる」「緊張するとお腹が痛くなる(こわしやすくなる)」という経験をされた方もいますよね。前者は、慣れない空間でストレスを感じ、交感神経が優位になりすぎて腸の動きが低下すること、後者は、なんとか落ち着こうと副交感神経が優位になりすぎて腸の動きが活発になってしまうことなどで起こります。

 このようにストレスとお腹の調子は何かと関係が深く、脳と腸に相関関係があることは、度々指摘されてきました。脳のストレスは腸への影響を及ぼしますが、それは一方通行というわけではありません。双方に影響を受け合うからこそ、脳と腸の健康をセットで考える必要があります。

 そして、脳へのストレスをコントロールするのは難しいからこそ、腸からのアプローチが重要になってきます。最初はストレスで始まったお腹の不調が、お腹の不調によってさらにストレスを加速させるという悪循環にならないためにも、やはり食事には気をつけたいものです。