労働組合は、加入者の減少を強欲な企業のせいにしている。しかし、組合は鏡に映った自分の姿を見るべきだ。全米自動車労組(UAW)によるゼネラル・モーターズ(GM)の工場でのストに目を向けるべきだ。そこにあるのは、労組指導部の自滅的行為だ。  GMの4年間の労働協約は14日に失効した。しかし、過去の労使交渉の推移とは異なり、労組側は短期間の協約延長に同意しなかった。UAWはフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)、フォード・モーターとも交渉しているが、最も高い利益を上げているGMをストの最初の標的に選んだ。