9万部を突破した『まいにち小鍋』シリーズの最新刊『まいにち湯豆腐』が絶賛発売中です。豆腐の約90%は「水分」ですから、低カロリー、低脂肪、低糖質なのに、大豆を原料とする栄養価の高い食材。湯豆腐は、ダイエットにも最適なヘルシー料理。ただ、湯豆腐はシンプルなだけに、どうしてもワンパターンになりがち。そこで、人気料理家である小田真規子先生に、10分でぽっかぽかになれる絶品レシピの数々を教えていただきました。本連載では、そのなかから選りすぐりの逸品をご紹介します。

低カロリー・低糖質なのに激ウマ!<br />ダイエットにも最適な<br />秋冬の「最強レシピ」はコレだ!

 

 低カロリー・低糖質なのに激ウマ!ダイエットにも最適な秋冬の「最強レシピ」は何か?

 それは、湯豆腐です。なぜ、そう言い切れるのか、4つの理由をお伝えします。

1 10分で“ハフハフ”“ポッカポカ”
 寒さを感じ始める頃、ほしくなるのが「あったかい料理」や「鍋もの」。なかでもおすすめなのが「湯豆腐」。小鍋にだしと豆腐をまるごと入れて、温めるだけだから超簡単。お湯で温めただけの豆腐に刻みねぎとおかかをのせて、しょうゆをかけるだけでも絶品の味わいです。豆腐は火の通りがはやいので、ウチに帰って10分で「ハフハフ」しながら「ポッカポカ」になります。

2 ぜったい失敗しない!
 豆腐は、そのまま「冷やっこ」でいただける素材ですから、「湯豆腐」に失敗はありません。豆腐は長く煮ると、かたくなったり崩れたりするといわれますが、そこに魅力があります。
 長く煮ることで、水っぽくなくなったり、適度にふっくらしたり、味が濃厚になったり、煮崩れることで、「おかゆ」のようなとろみも楽しめます。料理が苦手でも大丈夫な“安心レシピ”なのです。

3 身体にもお財布にもやさしい!
 豆腐の約90%は水分ですから、低カロリー、低脂肪、低糖質なのに高タンパク。肉が十分でなくても、豆腐でしっかりとタンパク質がとれますし、野菜が少なめでも、豆腐があればボリューム感が出ます。
 それに、お財布にもやさしい。“こだわり豆腐”のお値段もそれほど高くはありませんし、お安めの豆腐も、だしや具材の味わいを吸って、ぐんと美味しくなります。

4 無限の味のバリエーション!
 白飯がどんな食材にも合うように、豆腐はどんな味わいにも染まります。肉、魚、貝類、野菜、納豆、漬け物、缶詰など、何にでも合います。また、味噌、しょうゆ、ナムプラー、バター、白ワインなど、どんな香りや旨みにも合うので、和風、中華風、韓国風、欧風からエスニックまで、無限のバリエーションが楽しめます。

 いかがでしょうか?
 まさに、カンタン・ヘルシー・激ウマの3拍子揃った最強レシピではないでしょうか?

 それでは、ここで『まいにち湯豆腐』からレシピをひとつご紹介しましょう。
 レシピ名は「ホタテ缶とねぎの湯豆腐」。“潮の香り”がフワッと立ち上がる絶品レシピです。

低カロリー・低糖質なのに激ウマ!<br />ダイエットにも最適な<br />秋冬の「最強レシピ」はコレだ!

【具材】
 絹ごし豆腐(半分に切る)…1丁(300g)
 長ねぎ(小口切り)…1/2本(50g)

【スープ】
 ホタテ缶…小1缶(70g)
 塩…小さじ1/2
 水…1カップ

【仕上げ】
 全形海苔(ちぎる)…適宜
 こしょう…適宜

【つくり方】
(1)ホタテ缶は缶汁ごと小鍋に加え、残りの【スープ】の材料を合わせ入れ、豆腐を入れ、長ネギをのせる。
(2)ふたをして中火にかけ、煮立ったら、そのまま弱火で2~3分煮、煮汁と豆腐をからめる。
(3)器に盛り、【仕上げ】の海苔・こしょうをふっていただく。

 めちゃくちゃ美味しいので、ぜひお試しください!!

小田真規子(おだ・まきこ)
料理家・栄養士・フードディレクター。女子栄養大学短期大学部卒業後、料理家のアシスタントを経て、有限会社スタジオナッツ(www.studionuts.com)を設立。誰もが作りやすく、健康に配慮した、簡単でおいしい家庭料理をテーマに、『オレンジページ』『ESSE』などの生活雑誌や企業PR誌にオリジナルレシピを発表。家電、食品、調味料メーカーのメニュー開発、国内各地の産地・加工品の商品開発などもサポートしている。分かりやすいレシピが好評で、NHK「きょうの料理」「あさイチ」の料理コーナーに定期出演。『まいにち小鍋』『なんでも小鍋』『おつまみが晩ごはん!』(ダイヤモンド社)、『料理のきほん練習帳』(高橋書店)、『とにかく盛り上がる夜ごはん』(文響社)など著書多数。