ギリシャが9日実施した国債入札で、利回りが初めてマイナスとなった。世界的な利回り低下を背景に、投資家がどこまでもリターンを追い求める姿勢が鮮明になっている。  ギリシャ政府が発行した4億8750万ユーロ(約580億円)相当の3カ月物国債は利回りがマイナス0.02%となった。同様の年限の国債利回りは8月7日の前回入札でプラス0.095%となっていた。  こうした動きは欧州債券市場の幅広いシフトを反映している。欧州中央銀行(ECB)が域内の経済成長押し上げを目指して借り入れコストを引き下げる中、ドイツやスイス、イタリアの国債利回りはマイナス圏にある。