著書累計200万部突破! 「人生100年時代」といわれる今、テレビ、新聞、雑誌で話題沸騰の「きくち体操」入魂の書! 『おしりが上がる驚異のきくち体操』の著者である菊池和子先生(現在85歳)が、50年以上の「きくち体操」の歴史のなかで、のべ100万人以上のおしりを触ってたどり着いた、超・健康の極意をお伝えします。

おしりが上がれば、自然とお腹も凹み、姿勢がよくなります。見た目も若く健康的になり、肩・腰・ひざの痛みも消えて、尿トラブルも解消します。健康寿命も延び、認知症も予防できます。

この連載では、「おしりが上がるきくち体操」の実践方法を、基本から紹介していきます。他の体操とは考え方がまるで違い、動く前に意識を変えていただく必要があるため、体操の前にお伝えしたいお話からゆっくり始めていきます。また、85歳にして驚きの若さをキープする菊池和子先生の意外な習慣などについてもご紹介していきます。

年齢を重ねると体の悩みは尽きません。でも大丈夫、あきらめないでください。痛いところや動かないところがあっても誰でもできる方法で、脳と体をよみがえらせていただきたいと思います。

「さあ始めましょう」その前に、きくち体操のお約束Photo: Adobe Stock

約束1:素足になって動きやすい服装で行う。動かしているところを感じとりながら動かす。

きくち体操では、足の指を目で見て、手で触って、動かします。足の指を開いたり、握ったり、手の指と足の指で握手したりもします。靴下は履かないで、素足で行ってください。服装は体の動きを妨げないものを。日常着でかまいませんが、体のラインがわかる服装で、アクセサリーははずします。

約束2:動かしているところを感じとりながら動かす。

お手本と同じように体を動かすことが目的ではありません。同じ形にならなくていいのです。手の指をぐわっと開いたら指先がジンジンしてきたとか、ぎゅっと握ったら腕まで疲れたとか、いままで気にも留めていなかった(ですよね?)体の変化をしっかりと感じてください。自分の体の可能性の大きさに気づくと感動しますよ。

約束3:とにかくゆっくり、目を開けて、ていねいに。回数は気にせず、納得がいくまでくり返す。

きくち体操では、脳と体をつないで動かします。「足の親指に力を入れて、ひざを伸ばして」と考えながら、体がちゃんと使えているかを感じとる。このやりとりがなければ意味がありません。目を閉じたり、勢いで素早く体を動かすと意識が向けられません。「イーーーチ、ニーーーイ、サーーーン」くらいのテンポで、目は開けてゆっくり行ってください。

約束4:回数は気にせず、納得がいくまでくり返す。

どの動きも何回やればいいということはありません。3回で十分なときもあれば、50回やっても足りないときだってあります。自分の体の様子を感じとり、よくなったと実感できるところまで動かします。そしてよくなったと感じたら、あと少しだけ、意識を向けて動かしてみましょう。最後の数回が筋肉をよりよく育てます。

「さあ始めましょう」その前に、きくち体操のお約束
菊池和子(きくち・かずこ)
1934年生まれ。日本女子体育短期大学卒業。体育教師を経て「きくち体操」を創始。川崎本部のほか、東京、神奈川などの教室、カルチャースクールなどで指導を行う。心と体、脳とのつながりに着目した“いのちの体操”は、性別・年齢を問わず多くの支持を得ており、全国で講演多数。著書に、『指の魔法 奇跡のきくち体操』(集英社インターナショナル)、『はじめての「きくち体操」』(講談社+α新書)、『あぶら身がすっきり取れるきくち体操』(KADOKAWA)、『寝たままできる! 体がよみがえる!! きくち体操』(宝島社)など多数。