BATそろい踏みPhoto:S3studio/gettyimages

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 貴州省の凱里市出身の青年映画監督である畢〓(章へんに、夂の下に貢)氏が撮った「道端のピクニック」と「地球最後の夜」は、今では貴州省の最も素晴らしいプロモーションになっている。2018年末、同じように貴州省の独山県で撮影されたドキュメンタリー「四つの春」も幅広く好評を得ている。まさに賈樟柯氏(山西省汾陽市出身で中国を代表する映画監督)の映画の中の汾陽市と同じように、凱里市ひいては貴州省に多くの人々の関心と注目を集めているのだ。

 以前に公開された陸川氏(新疆出身の中国映画界の第6世代の監督)の映画「尋槍」は貴州省で撮影され、王小帥氏(上海市出身の第6世代)の「闖入者」も貴州省の「三線建設」と関係がある。しかしいずれの映画でも貴州省の存在は完全に無視されていた。今回、貴州省が人々の関心を集めることができたのは、決して畢氏という監督個人の力ではなく、その裏には貴州省が自ら高めたビジネスと文化のエネルギーが隠されている。

 貴陽市のビジネス発展史を刻み、人々の記憶の深層に残っているのは、依然として大十字ビジネス地区だ。中環道路が改修された後、大十字ビジネス地区の栄光は陰りを見せ、ビジネスの中心は次第に南へ移っていき、噴水池商業区が次第にその地位を得るようになった。その後、観山湖区の金源世紀城、鴻通城、南明区を横に跨ぐ花果園ショッピングセンター、元隆広場などが点在してそびえ立った。