2006年の発売から15年目を迎えたロングセラー『和田裕美の営業手帳』。愛用者は高校生から80代まで、職種も営業パーソンに限らず教育関係者、デザイナー、土木・建築関係者、看護・介護関係者、コンサルタントなどに広がっている。
ここまで多くの人に愛用される理由としては、もちろん本文部分であるリフィルの魅力が大きい。しかし、実は付録部分の充実ぶりも見逃せない。そこで本記事では『和田裕美の営業手帳』の巻末付録部分について解説する。

営業手帳としてのルーツを
感じさせる「営業基本動作」

 巻末付録の冒頭には「営業基本動作」というページがある。『和田裕美の営業手帳』という書名からも分かるとおり、この手帳はもともと営業パーソンを主要読者に想定して企画された。そのルーツを体現しているのがこのページだ。

リピーターを魅了するロングセラー手帳のステキな「付録」とは?「営業基本動作」のページ。営業活動のエッセンスを4ページでコンパクトにまとめている。
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 ここでは、営業活動全体の流れを3つのステージに分けてわかりやすく説明している。コンパクトながら営業活動の本質を凝縮した充実の内容になっており、愛用者からの評価も高い。手帳に載っているからこそいつでも基本動作を確認できて便利だとの声も多い。

 まさに、『和田裕美の営業手帳』ならではのページと言えよう。

心を明るいほうに向かせる
「陽転思考十ヶ条」

「営業基本動作」に続いて載っているのは「陽転思考十ヶ条」だ。和田さんがフルコミッションの営業職だったころ、職場の皆で毎朝唱和していた言葉だという。

「陽転思考」とは、ものごとのプラスとマイナスの両方の面を見て、どちらがいいか自分でチョイスしようという考え方で、和田さんは「自分の中にマイナスの部分を持っていてもいいけれど、そんな自分を否定せずに、そっと受け入れて見つめてから、切り替えて心を明るいほうへ向かせてあげる」ことが大事だと言う。

 落ち込んだり悩んだりしたとき、この十ヶ条を手帳で読んで元気を取り戻しているユーザーも多いという。

リピーターを魅了するロングセラー手帳のステキな「付録」とは?左が「陽転思考十ヶ条」。心を明るい方向に切り替えるための心得だ。右は「元気が出る言葉集」。4ページにわたって、和田さんの著作から抜粋した25もの「励ましの言葉」が載っている。
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毎年更新される
「元気が出る言葉集」

「陽転思考十ヶ条」の後には「元気が出る言葉集」が4ページにわたって掲載されている。和田さんの著作等からピックアップした、まさに元気が出る言葉たちである。

 毎年新たに更新されており、どんな言葉が入るのか楽しみにしている愛用者が数多くいるページである。

「鉄道路線図」も超充実

「元気が出る言葉集」の後には「年齢早見表」をはさんで、鉄道路線図がなんと23ページにもわたって掲載されている(近郊鉄道路線図、地下鉄路線図も含む)。

リピーターを魅了するロングセラー手帳のステキな「付録」とは?全国の鉄道路線図。北海道から沖縄までの鉄道路線図を掲載。高速道路や空港所在地も記載されている。
リピーターを魅了するロングセラー手帳のステキな「付録」とは?東京圏と大阪圏については、さらに拡大した近郊鉄道路線図が掲載されている。
リピーターを魅了するロングセラー手帳のステキな「付録」とは?地下鉄路線図は東京、大阪、名古屋、京都、札幌、仙台、横浜、神戸、福岡とすべてを網羅している。

 スマホの普及で、地図や路線の検索はネットで行うケースが増えている。その影響で、多くの手帳から路線図が姿を消しているようだ。

 しかし、広域の路線全体を俯瞰できる紙の路線図を好む読者はいまもとても多い。まだまだネット環境が整っていない場所もあるが、そういう場合も紙なら安心だ。

 この愛用者座談会の記事のなかでも、「たしかに地図入りの手帳はどんどん減っていますよね。自称『鉄子』の私としては、寂しい限り(笑)。『和田手帳』だけは、絶対になくして欲しくないです」という熱い声が出ていた。

 カラフルな鉄道路線図は『和田裕美の営業手帳』のこだわりであり、大きな魅力と言えるだろう。

(終わり)