開成・麻布・灘・筑波大駒場・渋谷幕張…。東京・吉祥寺の進学塾VAMOSは、「入塾テストなし・先着順」で生徒を選抜しないのに有名難関校に続々合格させると話題の塾だ。男女別カリキュラムを取り入れたロジカルで科学的な学習法は、保護者から圧倒的な支持を集めている。本連載では、VAMOSの学習メソッドが凝縮されたシリーズ累計3万部突破の『男の子の学力の伸ばし方』(ダイヤモンド社)から、子どもの計画・理解・反復・習慣のプロセスを体系化した「男の子の特性」に基づく学習法をお伝えしていく。

受験勉強は子どもの「学力の現在地」を把握することから始めるPhoto: Adobe Stock

子どもの学力には「10歳の壁」がある

 男の子は、小学校高学年になっても相変わらず幼いままです。しかし、この時期は学力をつける上で非常に重要です。

 よく「小4ショック」「10歳の壁」といった言葉が用いられますが、このあたりで個々の学力の差に拍車がかかるといわれています。そして、その大きな理由は「中学受験」にあると思われます。

 中学受験のための勉強は、ただ「知っている」に留まらず、その知識から考えて落とし込む作業が必要です。中学受験を目指しているならば、小学生であろうとも、それを繰り返し行わねばいけません。

 一方で、公立の小学校は、いろいろなレベルの児童を相手に、落ちこぼれが出ないように教えていきます。

 当然のことながら、中学受験を目指している子どもたちと、学校の授業を中心にしている子どもたちでは、学力に大きな差がついてしまうのです。

 とはいえ、実際に中学を受験するかどうかが重要なのではありません。公立小学校の授業内容で留まっているのか、それとも、伸び盛りの時期に適切なステップ学習を重ねさせ、学力を飛躍的にアップさせることができるのかが問われているのです。

 あなたのお子さんも、まさにその時期にさしかかっています。