中高一貫校「2月2日~4日入試」の志願動向を徹底調査、首都圏は軒並み倍率が増加傾向に難関校志願者の併願校としての評価も高い東京都市大付属。例年1000人を超える受験生が集まり、2日の入試も人気がある 写真提供:東京都市大学付属中学校・高等学校

空前の中学受験人気で、首都圏、とりわけ東京の入試に受験生が押し寄せている。難関校の志願者が増えるなど、受験生に強気の傾向が見える一方で、1日午後入試も盛んに行われている。こうした短期決戦志向は2日以降の入試でも続いており、2日の午後入試も共学校を中心に目立つ。多くの入試がこれからでも間に合う。どの学校に志願者が集まっているのか、穴場校はどこなのか。最新情勢をお届けする。(ダイヤモンド社教育情報)

強気の1日、押さえの2日、希望の3日以降

 1日の入試で志望校に合格できれば2日以降は安らかな日々が送れるのだが、今年の厳しい志願者状況を見る限り、多くの受験生は2日以降も入試と向き合うことになりそうだ。

 今年の2月2日は日曜日、つまり安息日となるため、ミッション校が入試日を動かすいわゆる“サンデーショック”となる。2020年は青山学院ほか数校のみの増加にとどまったので、ミニショックほどのインパクトだが、それでも女子の上位層には影響が出ている。

 ネット出願が主流となっているのは2日以降の入試も同様で、締め切りギリギリまで、親は頭を悩ますことになりそうだ。今回は1月28日時点での情報を基本に、志願者動向を見ていきたい。出願が「まだ間に合う」入試については、今後大きく志願者数が動くので、あくまでも参考値としてご覧いただきたい。

 その後の志願者の伸びについては、適宜ツイッター「ダイヤモンド社教育情報」でつぶやいていく。

 まずは男子校の状況から見ていこう。1日入試では難関校である東京の御三家やそれに次ぐ駒場東邦、海城、巣鴨などの志願者増が顕著に見られた。神奈川の御三家では、2日の栄光学園、3日の浅野がすでに出願を締め切っている。残る聖光学院は1日いっぱいの出願が可能だ。

 神奈川御三家の志願状況を見ると、栄光学園は前年比55人減、浅野は4人減で締め切ったのに対して、聖光学院はすでに前年の志願者数を超えており、栄光学園にどこまで迫るのかが注目される。