・お腹は気になるが、時間やお金をかけたくない
・運動はしているが、お腹の悩みを解決できない
・お腹を凹ませて、人生を変えたい
 そんな方のために、好きなものを食べても運動しなくてもやせて、腰痛、猫背などの不調も改善する「合理的な方法」をお伝えしていきます。ビジネスと同じで、まずお腹が出る原因を探り、目標を設定すれば、とるべき手段が明確になり、おのずと結果はついてくる、そんな方法です。

腰痛、血圧、脂肪燃焼!<br />お腹が凹む歩き方を<br />目的別にカスタマイズPhoto: Adobe Stock

ラーメンの麺のゆで方のように、
背すじの伸ばし具合も
気分や体調によってコントロール

腰痛、血圧、脂肪燃焼!<br />お腹が凹む歩き方を<br />目的別にカスタマイズ植森美緒(うえもり・みお)
1965年生まれ。健康運動指導士。ダイエットに失敗した10年間の経験を生かし、リバウンドしない方法を提唱。自らもそれを実践し、最大60kgから14kg減量した体型を維持している。スポーツクラブ、カルチャースクール、専門学校、整形外科、自治体、健康保険組合、企業、女性誌など多彩なステージで活動を重ねている。実践のしやすさと続けやすさをモットーにしたセミナーは、その場で効果を実感できる点が参加者からも好評。著書に、『30秒ドローイン!腹を凹ます最強メソッド』監修:石井直方(高橋書店)、『腹だけ痩せる技術』(メディアファクトリー新書)、『世界一簡単な「くびれ」の作り方』(PHP文庫)など多数。

お腹を凹ませたい人は、ともかく今までよりも意識的にもっと背すじを伸ばすことを心がけてください。背すじさえ伸びていればかなり若々しい歩き方にもなりますし、お腹のたるみをとるのにも効果的です。

背すじを伸ばす力が弱い人は、胸を突き出したり、腰がそったり、肩に力が入ってしまうことがありますので気をつけてください。背伸びをしながら目線を高く保つつもりで歩くのがコツです。ラーメンの麺のゆで方で、やわらかめ、普通、固め、バリカタ、というのがありますが、背すじの伸ばし具合も麺のゆで方のように、その日の気分や体調によってコントロールできるようになると、お腹はどんどん凹んできます。

歩くことは当たり前の動作でも
意識すれば十分立派な運動になる

お腹を凹ませたい人が次にマスターしたいのが、背すじを伸ばして、同時にお腹を引っ込めることです。背すじを意識するとお腹がゆるみ、お腹を引っ込めると背すじがゆるみやすいですが、意識して行っていればできるようになっていきますので安心してください。

私の歩き方の講習会では、背すじを伸ばしてお腹を凹ませる練習をするだけで男性だと汗をかく人が少なくありません。歩くことは当たり前の動作ですが、歩き方を意識するだけで、十分立派な運動になります。背中とお腹を同時に使えるようになったら、ご自分なりに、さらに歩き方をアレンジできます。

腰痛の改善や気分転換の散歩ならゆっくり歩くのでOKです。血圧が気になるなら心肺機能を高めるべく早く歩くか、階段を早めにのぼるのもよいです。足腰の強化や腰周りの脂肪を落としたいなら、大股で歩きます。

消費カロリーをかせいで脂肪をより多く燃やすなら、長めにまたはこまめに歩きます。下腹の脂肪を落としたいなら、より背すじを伸ばして目線を高くして歩きます。

背肉を減らしたいなら、不自然ではない程度に肩を引いて歩くことを意識します。「歩く」という日常の動作を、目的に合わせてカスタマイズすることは、本当におすすめで、望む効果と続けやすさを兼ね備えた、究極の健康法といえます。歩き方をコントロールできるようになると、寝たきりになる不安もなくなり、元気に生きる自信につながると思います。