コロナ外出禁止令のLAで増加する、意外な犯罪・不法行為警察官にも感染が拡大していて、いざ何かが起こったときに警察の人的能力は大丈夫か、という不安の声も聞かれる(写真はイメージです) Photo:PIXTA

盗まれたSUVから
190ロールのトイレットペーパー

 コロナウイルス騒ぎでは、思いがけない犯罪が起きた。

 4月1日、カリフォルニア州のビバリーヒルズで、SUVが盗まれたとの通報があった。警察が付近を捜索したところ、該当する車両を発見、停止させて車内を確認した。すると、車内に190ロール以上ものトイレットペーパーを入れたダンボール箱があった。

 外出禁止令が出たカリフォルニアで真っ先に店頭から消えたのがトイレットペーパーと消毒用ジェル、缶詰などの日持ちする食品類だった。4月に入って食料品の供給は徐々に改善しているが、いっこうに改善しないのが衛生用品だ。大手小売店のサイトを見てもトイレットペーパー、赤ちゃん用のお尻拭き、除菌シート、除菌ジェル、スプレーその他は軒並み品切れとなっている。ネット上で高額販売されている状況も日本と同じだ。

 いまや貴重品となったトイレットペーパーが果たしてクルマ泥棒のきっかけになったのだろうか。その点は不明で、トイレットペーパーが盗まれたものなのかどうかもわかっていない。ドライバーはクルマの窃盗などの罪で逮捕された。

 しかしパニックによる買い占めは収まる気配がない。ソーシャルメディアではCOVIOT(コロナウイルスとIdiot、バカ者)を組み合わせた言葉が出来、大量のトイレットペーパーをクルマに積み込む人たちを撮影し、晒さらすのが流行している。