近年、中学受験では「大学付属校」人気が高まり、激戦となっています。「早慶GMARCH」「関関同立」をはじめとする、人気の「付属中学」の合格を勝ち取るにはどうすればいいのか?
 実は、付属校の入試問題は、「御三家」を頂点とする進学校のような難問があまり出ないので、大手塾で落ちこぼれたり、偏差値が20足りない子でも、付属校に“特化した”勉強をすれば、「逆転合格」できる可能性は高いのです。
 早慶中学合格率80%、大学付属校合格率100%を誇る「早慶維新塾」塾長の野田英夫氏の話題の著書「中学受験 大学付属校 合格バイブル」の中から、知られざる付属校受験の実態や、合格のためのノウハウの一部をお伝えします。

中学受験<br />偏差値がまだ「割安」な<br />関西の大学付属校は狙い目!Photo: Adobe Stock

 関西の大学付属校は、実は、全般的にまだまだ非常に「おトク感」があります。関東におけるGMARCHに該当するのが、関関同立(関西大学・関西学院・同志社・立命館)ですが、これらの付属校を、日能研R4偏差値で比較してみましょう。(比較のため、今回に限り首都圏の学校も日能研R4の偏差値を使っています)。

 まずは関東から。学習院中等部(偏差値53)、明大明治(男61、女63)、青山学院中等部(男57、女62)、立教池袋(56)、中央大横浜(男女各57)、法政大学(男女各56)と、偏差値の上では軒並み上位校ランクに位置しています。

 つぎに関西ですが、関西大学中等部(偏差値男女各42)、関西学院中学部(男51、女54)、関西学院千里国際(男女各42)、同志社中学校(男女各51)、同志社女子(42)、立命館中学校(男女各42)、立命館守山(男39、女40)となっています。

 このように関東と比べると、関西の関関同立付属校は、とても割安感があり、入りやすいといえます。全国区でも人気の同志社や立命館の付属校でも偏差値40~50前後で入れるのです。大学が難化している中、この偏差値で関関同立へのパスポートが手に入るのですから、中学受験でこれらの学校を狙う戦略は、とても賢いと断言できます。