近年、中学受験では「大学付属校」人気が高まり、激戦となっています。「早慶GMARCH」「関関同立」をはじめとする、人気の「付属中学」の合格を勝ち取るにはどうすればいいのか?
実は、付属校の入試問題は、「御三家」を頂点とする進学校のような難問があまり出ないので、大手塾で落ちこぼれたり、偏差値が20足りない子でも、付属校に“特化した”勉強をすれば、「逆転合格」できる可能性は高いのです。
早慶中学合格率80%、大学付属校合格率100%を誇る「早慶維新塾」塾長の野田英夫氏の話題の著書「中学受験 大学付属校 合格バイブル」の中から、知られざる付属校受験の実態や、合格のためのノウハウの一部をお伝えします。

関東近県や地方にある<br />早慶GMARCHの<br />「おトクな付属校」Photo: Adobe Stock

 付属校、系属校になって、人気と偏差値が一気に高騰する学校は多いものです。最近では青山学院大学系属浦和ルーテル学院。

 系属校になることが発表された2019年度の入試では、倍率が一気に40倍以上も跳ね上がり青山の人気を見せつけられました。同じ青山の付属の中でも、女子の偏差値が72(*偏差値は首都圏模試センターによる)の青山学院や65の青山横浜英和と比べれば、浦和ルーテルは偏差値55。青山ブランドが絶対に欲しい、ということであれば大きなチャンスです。現在はまだ、青山学院大学への内部進学の枠は限られていますが、2031年度からは希望者全員の進学を目指しています。

 立教であれば前回も書いた通り、立教新座です。

 埼玉の学校なので、1月受験ということで、2月に本命入試をひかえた都心の子も多く受験するのですが、大方は入学しません。これはどこの埼玉の学校も同じですが、辞退者を見込んで多く合格を出します。問題も立教池袋より素直です。