コロナ時代の保険商品ランキング#12Photo:AFP/AFLO

毎年のように豪雨で河川が氾濫し、大型の台風が甚大な被害をもたらしている日本列島。損害保険各社による火災保険の値上げは今後必至の情勢で、契約を見直す場合は早期に進めておきたい。特集『コロナ時代の保険商品ランキング』(全13回)の#12では、火災保険の契約見直しは「年内がおすすめ」である理由を詳述する。

「週刊ダイヤモンド」2020年7月4日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

値上げラッシュの火災保険
契約見直しは年内がおすすめ

 台風や集中豪雨などの自然災害によって、2年連続で支払う保険金の総額が1兆円を超えた損害保険業界。

 収支が慢性的な赤字の状態にある中で、昨年10月には損保各社が4年ぶりに火災保険料の値上げに踏み切っている。

ゴルフ練習場昨年9月に千葉県に襲来した台風によって、ゴルフ練習場の鉄柱が倒れ近隣の民家にも大きな被害が出た Photo:JIJI

 ただ、これで値上げの波が一段落すると思ったら大間違いだ。そもそも昨年10月の値上げは、直近の自然災害を一切考慮しておらず、2014年の大規模な雪害や15年の台風被害を踏まえたものだ。

 むしろ、火災保険料の値上げはこれから本格化する。効果的な見直しのタイミングを逃さないためにも、この機会に火災保険の仕組みをしっかりと理解しておこう。