コロナ後はバブル&インフレが来る!「3つの2%」で変化を見極めよPhoto:PIXTA

経済が「ウィズコロナ=コロナとの共生」から「アフターコロナ=コロナ後」に向かったとき、何が起こるか。筆者は、景気回復と共に、資産価格面で「バブル」が形成される可能性が大きいとみる。それに続いて物価面では「インフレ」に振れていくだろう。その理由を解説するとともに、コロナ後の転換点を見極めるために注目すべき、「3つの2%」についてもお伝えしたい。(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員 山崎 元)

ウイルスが各地に「Go To」
状況は楽観できず

 今は、「アフターコロナ」よりも「ウィズコロナ」の状況について考えるべきではないか、と問われたら、「そうですね」と答えるのが正解だろう。

 幸い、新型コロナウイルス感染による重症者は4月の流行ピーク時ほど増えていない。ただ、感染者数の増加傾向や、人の移動の活発化がウイルスを各地に「Go To」させることを考えると、今後の状況は楽観できない。

 一方、東京都による、酒類を提供する飲食店への午後10時までの時短営業の要請は、業種・業態に対して不公平で、協力金も20万円と金額が小さく、場当たり的で不適切に思える。感染対策の基準だけ明確化して、判断は店と客に任せるといいのではないか。