一般人から芸能人まで、老若男女がYouTuberとして活躍する時代になった。自分が作った動画を世界中に発信できるYouTubeの魅力に惹かれ、参入する人が相次いでいる。

年収が億単位にのぼる本業YouTuberもいるが、普通のサラリーマンがYouTuberになった場合は、働きながらどのように時間をやりくりして動画を作り、一体どのくらいの収入が得られるのだろうか。

副業としてYouTuberで活躍しているチャンネル運営者2人に取材を行い、サラリーマンYouTuberの“リアル”に迫った。

月100万円の収入で本業超えも!サラリーマンYouTuberの“リアル”とは

副業YouTuberの実態とは

 副業に関心を持ったり、実際に副業を始めたりする人が増加傾向にある。総務省が2018年に発表した調査によると、就業者のうち副業をしている人の割合は2012年から2017年までの5年間で0.4ポイント上がって4.0%で、2017年時点で約268万人だった。さらに他の仕事もしたいと考えている「追加就業希望者」は400万人以上にものぼる。

 一方、次世代YouTuberを紹介するメディアを展開する「ユーチューバーNEXT」のアンケート調査によると、YouTuberのうち約86%が兼業での活動だという。うち、本業の職種の4割近くは会社員だ。

 副業に興味を持つ人が増加するなか、YouTubeの世界に挑戦してみたいと思う人が増えるのは自然な流れだろう。

 しかし、いざYouTuberになろうと思っても「本業の仕事と動画制作を両立できるのか」「収入は見込めるのだろうか」と不安になり、一歩を踏み出せない人は少なくないはずだ。

 本業を持ちながらYouTuberとしても活躍している、チャンネル運営者の「クロマッキー」さんと「アバタロー」さんの2人の場合、収益面や本業への影響はどうなのだろうか。

副業という「セーフティーネット」 自分だけの世界を作りたい

 クロマッキーさんは、今年から週2回を目安に定期的な動画投稿を開始した、20代後半の男性会社員。ダイエットやビジネス、脳科学に関する本を多彩なイラストで紹介するチャンネル「クロマッキー大学」の運営者だ。

 一方のアバタローさんは、外資系企業で管理職を務めている。30代半ばの男性で、YouTubeチャンネル「アバタロー」で昨年から定期投稿を始めた。古今東西の古典やビジネス書などを、ラジオ風に聞き流せるように解説している。

 2人とも、世間的には「若手」の部類に入るような世代だ。なぜ若いうちから副業の世界に飛び込んだのだろうか。

 クロマッキーさんは入社当初から、時間的にも金銭的にも一生会社に束縛されたくないと考えていたそうだ。本業が立ち行かなくなった時のリスクを下げるためにも、副業という「セーフティーネット」を模索し始めた。

 アバタローさんの場合、転職を複数回行うなどキャリアを重ねていく過程で感じた「自身の限界」のような感覚が、副業を志したきっかけだった。リストラや左遷の憂き目に遭うサラリーマンの姿を目にしてきた経験から、会社とは違う場所で「自分だけの世界を樹立したい」との思いが内在化されていったという。

 ただし、副業といっても無数の職種がある。会社の規定さえクリアしていれば、塾の講師やウーバーイーツなど様々な分野にトライできる。そんななか、YouTubeという世界を選んだのにはどんな理由があったのだろうか。