サラリーマンが法改正でiDeCoを利用しやすくなる理由Photo:PIXTA

サラリーマンに重要な
法改正の2つのポイント

 今年の5月29日に年金改革法が成立した。この中で話題になったのが、本コラムでも取り上げた「厚生年金の適用拡大」や「iDeCoの加入可能年齢の引き上げ」などだ。(6月9日付け『「年金改革法」成立、 知らないと損をする5つの変更ポイント』参照)

 ただ、実はあまり話題になっていないのだが、今回の法改正にはサラリーマンにとっては将来の老後資金を準備する上で非常に大きな改正点があった。それは、

(1)企業型確定拠出年金の規約を変更しなくても社員がiDeCoに加入できるようになる
(2)マッチング拠出とiDeCoのどちらかを社員個人で選べるようになる

 という二つだ。これだけでは多くの読者には今ひとつピンと来ないだろう。ところがこの改正点は実に大きなメリットを我々にもたらしてくれるのだ。