世界のGDPの約20%を占めるといわれる国際公共調達。中でも新興国・途上国の公共調達市場の規模は約480兆円と推定されている。三菱UFJリサーチ&コンサルティング(以下、MURC)では上記市場や国連機関による製品調達への販路拡大を目指す日本企業に「PICTURES i (ピクチャーズアイ)」を提供している。

 国際公共調達市場とは、WHO(世界保健機関)やユニセフなどの国連機関や国際機関、または新興国・途上国の公共機関が実施する物品およびサービスの調達市場のことだ。国際赤十字など大規模な国際NGOによる独自の調達案件もそれに含まれる。国連機関の1年間の調達規模は約2兆円で、そのうち約50%が物品の調達になる。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング
ソーシャルインパクト・パートナーシップ事業部
小柴巌和 部長

 だがその巨大な市場の中で、日本のプレゼンスは他の国と比べて著しく低い。

 MURCソーシャルインパクト・パートナーシップ事業部の小柴巌和〈こしばみちかず〉部長は、「日本が国連機関の調達総額全体に占める割合は2019年度でわずか0.7%。国連調達市場では"医薬品・避妊薬・ワクチン"の占める割合が高いのに対して、日本は"自動車および部品"が目立つほど。日本企業の参入が少ないのは、国際公共調達の独特の商慣習や、新興国・途上国に対する知見やネットワークが不足しているからです」と説明する。

 MURCが提供する「PICTURES i」は、その不足分を補うものであり、国際公共調達市場への参入を目指す日本企業を支援する包括的なコンサルティングサービスである。