総合スーパー5社/ユニー好調!ドン・キホーテは苦戦【9月度・業界天気図】Photo:TkKurikawa/gettyImages

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次の業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移から、6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、9月度の総合スーパー編だ。

ユニー好調!ドン・キホーテは苦戦

 総合スーパーの主要5社が発表した9月度の月次業績データによると、以下のような結果となった。

 9月度のユニー(パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス〈HD〉)の既存店売上高は、対前年同月比で1.6%減と微減に抑えたものの、残りの4社は2桁の落ち込みを見せた。

 イトーヨーカ堂(セブン&アイHD)の既存店売上高は11.0%減(対前年同月比、以下同)、イオンリテール(イオン)は14.8%減、イズミは15.6%減と厳しい数字が並ぶ。さらに、ドン・キホーテ(パン・パシフィック・インターナショナルHD)に至っては、23.4%減まで落ち込んだ。

 それでは、月次業績データにおける直近3カ月の平均値を基にした最新の業界天気図とともに、月次の推移をデータで振り返り、コロナ禍からの回復状況を見ていこう。