新型コロナウイルスの感染拡大で悪化した経済の正常化には、財政金融政策の支援が欠かせない。米大統領選挙でどちらが勝とうが、議会が経済対策協議でもめようが、選択可能な政策メニューは限られる。

 抜き差しならぬように見えて、実は着地点が明らかな茶番劇といえる。選挙目前故に茶番劇が過度にこじれる事故が起き、株式相場が急落するなら、FRB(米連邦準備制度理事会)が緊急の金融政策で対応するだろう。

 そう想定すると、株式市場では金融相場が継続し、為替市場ではドル安基調が続くとの中期想定の枠組みが、選挙を含む政治的事情で揺らぐことはないと考える。