電力大大大再編#6Photo by Masato Kato

日本電信電話(NTT)と三菱商事がスマートシティー分野で手を組んだことに対して、大手電力会社は「電力業界が領空侵犯される」と警戒する。特集『電力大大大再編』(全7回)の#6では、NTTアノードエナジーの高間徹社長に真意を尋ねた。(ダイヤモンド編集部 堀内 亮)

電力会社にはならない
われわれはインフラ屋

――NTTアノードエナジーが大手電力会社のように発電事業、送配電事業、小売り事業と、電力の川上から川下まで手掛けるといった報道がありました。NTTアノードエナジーは電力会社になるのですか。

 違います。われわれはインフラ屋です。

 NTTアノードエナジーができたのは、NTTグループとしてESG(環境・社会・ガバナンス)経営を実践していくことを世の中に示すためです。

 NTTグループは日本全体の電力消費量の1%を占める大口需要家です。まずはNTTグループで消費する電力を再生可能エネルギー由来のグリーンな電力に切り替えていく。インフラ屋として、持続可能な社会に貢献するのです。