サラリーマンの中にはいくら頑張って働いても収入は増えないし、明るい未来はまったく見えてこないと感じている人が多くいるようです。努力が報われない社会ほど人を失望と不安におとしいれるものはありません。やり場のない怒りと不安、ストレスを抱えて生きているのであれば、そろそろ発想を変えて、会社や他人のために無理して頑張るのではなく、自分のために頑張ってみてはいかがでしょうか。
アフターコロナの社会を見据えて、雇用に対する不安や、年金や老後に対する不安など、すべての金銭的な不安は、今までとらわれていた考え方を変えれば解消します。国や会社や他人に頼るのではなく、自力でお金が入ってくる仕組みをつくって、素晴らしい人生を自分で切り開いていくのです。
日本人がこんなにも不幸に感じるのは、単に学校でお金の教育をしないからです。コロナ後の社会や資本主義社会を生きる私たちにとって、もはやお金の正しい知識なしでは生きていくことはできません。『サラリーマンを辞めて月100万円で楽しく過ごす 働かないという生き方』の著者が、格差社会を生き抜くための「お金と人生のつくり方」のポイントを解説します。

30代、40代でセミリタイア達成者が続出! 今話題の「働かないという生き方」Photo: Adobe Stock

生活のために、
我慢して嫌な仕事をするのはやめよう!

 世の中のほとんどの人は、好きでもない仕事を我慢してやっています。

 サラリーマン時代の私は、毎朝、重い足を引きずって苦痛に耐えながら、26年間もサラリーマン生活を続けました。家族を養うにはそれしか選択肢がないと思い込んでいたからです。

 でも、今振り返ってみると、ほかの手段を見つけようとしなかっただけで、親や先生や周囲の人たちに完全に洗脳されていたのだと思います。

 私が洗脳から目覚めたきっかけは、あまりのハードワークに体が変調をきたし、悲鳴をあげはじめたからです。そこで初めて、早くブラック企業から脱出して、サラリーマンを辞めようと決意しました。

 私の周囲の30代、40代ですでに「働かないという生き方」を実現したみなさんも、高卒製造業で三交代勤務をしていた方や、土日や昼夜を問わず奴隷労働を強いられたSEの方など、仕事がきつい方が多いのです。過酷な労働は、逆境から脱出したり環境を変化させるための大きなエネルギーになります。