大卒入社3年目のこと。貯金100万円を元手に、
40歳をちょっと過ぎるまでに株式投資で生涯賃金2億円を稼ぐことを決意した。
でも、投資はまったくの素人。完全に知識ゼロの状態だった。
そこで、日中はサラリーマンとして忙しく働きながら、
株式投資の入門書を買って勉強するところから始めた。
最初は短期売買を繰り返して失敗したが、
より落ち着いて取引できる中長期投資に方向転換したところ、“勝ちパターン”が見つかった。
どんどん資産を増やし、当初の計画前倒しで資産2億円達成!
サラリーマンにして株式投資で月400万、500万円の利益を出すことはざら。
多い月には1000万円を軽く超える含み益を得ている。
その投資手法は、堅実で着実。
『10万円から始める! 割安成長株で2億円』の著者・弐億貯男が、
すべてのサラリーマンにおすすめの投資スタイルを手取り足取り伝授する。
「会社の人は誰も知らないけれど、実はボク、いつ会社を辞めても大丈夫なんです!」――弐億貯男

PTS取引のかしこい活用法とは?

株 夜景Photo: Adobe Stock

東京証券取引所(東証)では、午前9時~午前11時30分(前場=ぜんば)、午後12時30分~午後3時(後場=ごば)で株式が取引されています。

そのため多くの企業は、四半期に一度の決算発表を東証の取引が終了する午後3時以降に開示しています。

その決算発表を受けて株式市場で売買できるのは、翌朝9時からということになるのですが、最近では多くの証券会社が東証の取引時間以外で「私設取引システム(PTS)」を提供しています。

PTSとは、東証など既存の取引所を通さず、代替市場として有価証券を売買できるもので、ネット証券会社などで複数のシステムが運営されています。

PTS取引は「夜間取引」とも呼ばれ、午後4時30分から夜11時59分まで株式を売買できます。PTSに対応する証券会社に口座があれば、誰でも利用できます。

PTSは通常の株式の取引と同じように売買できますが、少額投資の個人投資家の利用が中心となっており、出来高が少ないことが課題となっています。

株式の売買は「売り手」と「買い手」がいてはじめて成立するものですが、PTSは出来高が少ないため、思ったような価格で売買が成立しにくいという課題があるのです。

とくに決算発表で好材料・悪材料が出た銘柄の場合、需給が極端に偏ることがあり、出来高が少ないなかでストップ高まで買われたり、逆にストップ安まで売られたりすることがあります。

これまでの私の経験上、PTSは東証と比べて決算発表で好材料が出た銘柄の株価は上がりすぎ、悪材料が出た銘柄の株価は下がりすぎる傾向があるように見受けられます。

これを逆手にとってPTSを利用すれば、好材料の出た保有株を期待以上の高値で売り抜いたり、日頃から割安成長株として狙っている銘柄を思った以上に安値で買えたりします。

なかには「いくらでもいいから保有株を処分したい」という投資家もいますから、割安成長株として目をつけていた銘柄があれば、値幅制限の下限付近の価格を指定(指値注文)して購入指示をしておけば、稀に思わぬ安値で買えたりします。

こうした手間を惜しまない個人投資家は、PTSを試してみるのも一手です。

サラリーマン投資家でも、PTSの夜間取引であれば、仕事に支障をきたすことはありません。

(私も時々やっています)