インスタフォロワー、わずか1年で14万人を突破した堀ママ。出雲大社で参道で約100年続く老舗漢方薬局の4代目でありながら、インスタ「堀ママ」のオネエメッセージが大人気です。
著者は、体の不調の解消だけではなく、本人の抱える常識や執着といった束縛からの「心の解放」を終着点としている漢方薬剤師。西洋医学、漢方医学、心理学の3つの視点からの総合的なアプローチを行い、不妊、婦人科疾患、うつ、ダイエット、自律神経失調症など心と体の悩みの相談件数は5万件を超えています。
そんな堀ママがはじめて書いた本が、「自分を傷つけながら生きるなんて、
あんたどれだけドMなの?」

はやくも、インスタ界隈では、大きな話題になっています。
「ダメな男ばっかり寄ってくるですって?」「ランニング女子は、たるむから気をつけなさい」「白湯もたくさん飲むと冷えるわ」など気になるメッセージがいっぱい。
この連載では、本書に紹介されている堀ママのメッセージの中から特別に抜粋し、ご紹介していきます。

キスするカップルPhoto: Adobe Stock

 正直に言ってちょうだい。

 嘘つかなくていいわ。

 あなた、浮気しようと思ったことがあるかしら。

* * *

 動揺しなくてもいいのよ。

 人間、浮気したくなるようにできてるの。

 そして、男はチャンスさえあれば常時浮気しがちなのに対して、女は違う。

 実は女性が浮気したくなるのには、時期が関わってる。

 排卵のない時期、妊娠の可能性がない時期には女性が男を見る目は慎重よ。

 やさしくて、経済力があって、結婚相手として安心できる安定感のある男を選ぶの。

 理性が働いてるのよね。

 それが、妊娠の可能性の高い排卵期には一変するわ。

 イケメンで、肉体的に魅力のある、要は見た目的な遺伝子が優秀な男にひかれる傾向があるのよ。

 しかも、危険な情事に、つい、うっかり、ふとした拍子に手を出しやすくなっちゃうわ。

 これはあたしが勝手に言ってるわけではなくて、心理学的な実験で明らかなの。

 精子って排卵期以外には子宮の中には入れないわ。排卵期って、びよーんと伸びるおりものが出るでしょう? あれって子宮のガードが開いて、精子が卵子と出会えるように、子宮の中に迎え入れるために出ているものなの。

 不思議よね。

 体の状態としてもガードがゆるんで、男の精子を受け入れようとしている時には、心のガードもゆるむなんて。

 そして、すごくない?

 普段は内面重視で男を選ぼうとするのに、妊娠しやすい時は、イケメンで肉体的にも優秀な男を選ぼうとしちゃうだなんて。

 種としてほしい相手と、安定を手に入れるためにほしい相手が違うってことを、ふかーいところに刻まれちゃってるのかしら。もちろん、両者が両立してる場合もあるとは思うわよ。

 でもね、これだけは言わせて。

 遺伝子ったら、ズ・ル・イ。

 3年目の浮気どころか、交際しても、結婚してもなかなか気の休まらない時代だもの。*1つい浮気しかけちゃった(もしくは、浮気しちゃった)としてもあなたを責めたりなんかしないわ。排卵期には注意しなくっちゃね。危険でアブナイ男にひかれて、生物学的にふらふらっと行きやすくなっちゃうもの。しかも、妊娠しやすい時期なんだから、くれぐれも気をつけるのよ。

 浮気や不倫の正義、不正義に口をだす気は全くないけど、自分のしたことに対しては責任を持ちたいものね。うふふ。

*1
 ヒロシ&キーボー「3年目の浮気」浮気した男とそれを責める女のやり取りをコミカルな会話にした有名曲よね。実際、恋の賞味期限は科学的にも3年っていうのが通説だから絶妙な設定よ。この曲、大ヒットしたけど歌詞の内容的に紅白に出られなかったんですって。あの時代、NHKはお堅さで有名だったものね。