片づけられない人たちの“最後の欠け込み寺”として有名なカリスマ片づけアドバイザー・石阪京子先生の最新刊『一回やれば、一生散らからない「3日片づけ」プログラム これが最後の片づけ!』が、ついに発売に!
在宅ワーク化が進んだり、備蓄も必要だということが分かったwithコロナ時代。捨てるだけの片づけ術では対応しきれなくなった新時代の片づけ術とは? 絶対リバウンドしないための収納方法や家事のやり方とは? この連載では、本書の一部を抜粋しながら、石阪メソッドをご紹介します。
どこにも行けない長期休暇は、家族で楽しみながら3日間の「片づけ合宿」をやってみてはいかがでしょうか?

光が差すリビングPhoto: Adobe Stock

本書では、在宅ワークのスペースは基本的には寝室に作ることをお勧めしています。が、それが難しい場合は、リビングで仕事をすることになります。

ただし、リビングの一角に書斎スペースを固定で作るのは、あまりおすすめしません。なぜなら、必ずそこから散らかっていくからです。

リビングに固定の書斎スペースがあると、その上に資料が広がったり、文房具が出しっぱなしだったりしても、仕事や勉強の途中だと片づけられません。そうして、パブリックスペースであるリビングの一角が散らかり始め、それに家族みんなが慣れてしまい、その結果、リビング全体、そして家全体が散らかっていきます。

リビングでの仕事や勉強は「カフェ」でしている気持ちで

ですので、リビングで仕事をする場合は、カフェで仕事をする感覚だと考えましょう。

自分のプライベートスペース(書斎もしくは寝室)から、必要なモノだけを持ってリビング(パブリックスペース)へ行き、終わったら元の場所に荷物を片づける。

そうすれば絶対に散らかりません。

ちなみに、お子さんが勉強をする場合も、そのスタイルがおすすめです。「リビングで勉強をすると賢くなる」ということで、勉強机をリビングに置く方がいますが、散らかる原因になります。

「リビング学習」をする場合は、子ども部屋から勉強道具を持ってきて勉強し、終わったら自分の部屋へ持ち帰るのを習慣にしましょう。無印良品のファイルボックスなどに勉強に必要なものを入れ、持ち運ぶだけであれば、子どもにでもできますよね。

私も、子どもたちと同居していたころは専用の仕事部屋がなかったので、必要なモノを持ち運ぶスタイルでした。寝室から資料が入ったファイルボックスを一つ持ってリビングへ行って、終わったら寝室にしまうという流れです。みんながリビングで騒いでいる時は、調理スペースにパソコンを置いてキッチンで仕事をすることもありました。調理スペースに何も置いていないからこそ、できたことかもしれません。すっきり片づいていると、家って、本当に柔軟に使うことができるんですよ。