トヨタが発売した第2世代「MIRAI」トヨタが発売した第2世代「MIRAI」 Photo:Bloomberg/gettyimages

トヨタが発売した
第2世代FCVの「MIRAI」

 トヨタ自動車は、燃料電池車(FCV)「MIRAI」をフルモデルチェンジし、12月9日から全販売店を通じて発売した。

 トヨタが2014年に世界に先駆けて「量産FCV」として初代を投入してから6年、この第2世代MIRAIは、短い燃料充填時間で長い航続距離を可能とする「究極のエコカー」として大きく進化した。

 菅首相の所信表明での「2050年、カーボンニュートラル脱炭素社会の実現を目指す」という宣言を受けて、政府は2030年に二酸化炭素(CO2)を出さない水素活用に力を入れることになった。そして、発電や燃料電池車向けの燃料としての利用を増やし、「コストを引き下げて普及につなげる」という方針を打ち出している。

 これに応じる形で、民間サイドも7日に水素インフラの整備を進める「水素バリューチェーン協議会」(トヨタや岩谷産業など88社)を立ち上げた。

 世界的に「EVシフト」が進むと言われるが、電動車とは動力源に電気を使うクルマの総称で、電気自動車(バッテリーEV)だけでなくハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)があり、世界主要各国の新車販売を電動車に切り替える方針にも、この4種類が含まれている。