激動の21年、国際勢力バランスを変える「2つの要因」とはPhoto:PIXTA

「コロナとの戦い」なお続く
「内向き」からの脱却は先に

 新型コロナウイルスのパンデミックが世界の情勢を大きく変えた2020年だったが、2021年の国際関係はどうなるのか。

 2021年も世界はコロナとの戦いに没頭せざるを得ないだろう。

 仮にワクチンが効果を発揮し感染が収束に向かうとしても、ワクチンが世界中に行きわたるには相当な年月が必要だといわれる。その間、国際社会の人の動きも限定的とならざるを得ない。

 その結果、各国は「内向き」から脱することはできず、感染の収束と経済回復のスピードの違いが対外政策に反映され、国々の勢力バランスを変えていく可能性がある。