高頻度取引向け「光速」ケーブル、ナノ秒を競うアセンブリと呼ばれる中空光ファイバーのガラス構造物は超高温で処理される Photography by Gabby Jones for The Wall Street Journal

 株式の高頻度取引(HFT)業者は何十億分の1秒でもシステムを加速させるため、実験的なケーブルを使用している。可能な限り高速で取引をするために各社がしのぎを削る中、技術面の新たな動きが生まれている。

 中空光ファイバーと呼ばれるこのケーブルは、家庭や企業向けブロードバンドインターネットに使われる光ファイバーケーブルの次世代版だ。ガラス製のこうしたケーブルは、符号化されたデータを光線として伝送する。中空光ファイバーは内部が空洞になっていて、人間の髪の毛より細い空孔に囲まれている。