ウォール街のニューヨーク証券取引所Photo:Noam Galai/gettyimages

――筆者のジェイソン・ツヴァイクはWSJパーソナル・ファイナンス担当コラムニスト

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 米国の株価は最高値圏にあるが、ようやく手が届きやすくなり始めた。

 投資家はもう、一度に少なくとも100株を買う必要もなければ、驚くほど高い値段で1株を丸ごと買う必要さえない。端株取引ではたった1ドル(約103円)で1株の何分の1かを買うことが可能で、誰でも個別株に投資できる。いかなるテクノロジーもそうだが、端株取引も使い方次第で益にも害にもなる。

 10年にわたって上げ相場が続き、平均的な銘柄を買うのにかつてないほど資金が必要になった。S&P500種株価指数を構成する銘柄のうち、グーグル親会社のアルファベットやアマゾン、オートゾーン、チポトレ・メキシカン・グリルなど7社の株価が1000ドルを超えている。バークシャー・ハザウェイのクラスA株は1株で33万ドルを超える。