現代人の脳には“毒”が溜まっている!
無意識に溜まった脳の“毒”を出して
脳がみるみる若返る食事法を紹介する

脳の若返りと認知症治療の専門医・白澤卓二医師が提案する衝撃の最新刊『脳の毒を出す食事』では、現代人の脳に溜まった毒を出し、脳の機能を上げる食事法を紹介している。
現在、認知症患者数は増加の一途。その発症を避けるには、40代からの脳のケアが大切だと著者はいう。本書では世界最新の医学で明らかになった認知症予防・改善策と、その研究からわかった脳のパフォーマンスを上げるために必要な食事を提案する。

スキンケア 化粧品Photo: Adobe Stock

化粧品で気を付けるべき毒とは?

スキンケアのための化粧水やクリーム、お化粧のための口紅やアイシャドウ、アイライン……。これらに共通して添加されているのは保存料。化粧品を冷蔵庫で保存することはありませんよね。性質をある程度の期間保つためには、保存料が欠かせません。さらに口紅やアイシャドウなど美しい色合いを作り出している色素の多くは石油から作られるタール系の原料です。口紅は食事をすれば食べものと一緒に体内に入りますし、アイラインを目の粘膜のキワに描けば、粘膜から毒が侵入します。

10年ほど前に、ある洗顔石けんを使った2000人以上の人が重篤なアレルギーを発症した事件を覚えているでしょうか?顔を洗っただけなのにアレルギーが発症したのは皮膚や粘膜からアレルゲンが侵入したからです。スキンケアやファンデーション、そして、酸化チタンや酸化亜鉛を使った紫外線吸収剤入りの日焼け止めにも注意が必要です。

同様にシャンプーやコンディショナーも慎重に選ぶのが賢明です。もともと純粋な石けんは固形です。ところが固形のままでは使い勝手が悪いので、合成界面活性剤を使って液体やペーストにしています。この界面活性剤を使い続けると、皮膚に備わっているバリア機能が壊れ、そのすき間から毒が侵入しやすくなります。このほかにも保存料や着色料、香料などさまざまなものが添加されています。ラベルを見ると正体不明の材料があまりにも多くてびっくりすると思います。

歯磨き剤は口の粘膜から吸収されやすいですし、使用頻度も高いので真っ先に見直すべきです。一般的に虫歯を予防する、歯を白くする、歯周病を予防するなど、高機能のものほど化学物質を多く含んでいます。

本原稿は、白澤卓二著『脳の毒を出す食事』からの抜粋です。この本では、認知症など脳の機能不全の原因となる、現代人の脳に溜まった”毒”を出して究極の健康体になる食事法の提案と、実生活で使える7日間実践レシピを掲載しています。脳と体を健康にし、本当の意味での健康長寿を目指してみませんか?(次回へ続く)

監修 お茶の水健康長寿クリニック院長 白澤卓二先生
1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。現在、お茶の水健康長寿クリニック院長。
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白澤卓二(しらさわ・たくじ)
医師、医学博士
1958年神奈川県生まれ。1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大学院医学研究科博士課程修了。東京都老人総合研究所病理部門研究員、同神経生理部門室長、分子老化研究グループリーダー、老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーを経て、2007年より2015年まで順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授。2017年よりお茶の水健康長寿クリニック院長、2020年より千葉大学予防医学講座客員教授就任。日本ファンクショナルダイエット協会理事長、日本アンチエイジングフード協会理事長、アンチエイジングサイエンスCEOも務める。
専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究。